コラム
2023.12.03
キッチンの節水テクニック
食事の用意をしたり、食後に食器を洗ったり、私たちはキッチンで日々大量の水を使っています。
家庭の水道使用量の中でも大きなウエイトを占めるキッチン。今回はキッチンで使用する水をちょっとした工夫や心がけで減らす方法について考えていきます。
タッチレス水栓の魅力
節水に効果的なものといえば、なんといっても手をかざすだけで水を流せる「タッチレス水栓」。
コロナ渦で「触れずに済む」という理由で爆発的にヒットした商品ですが、実は節水にも大きな役割を発揮します。
例えば、LIXILのタッチレス水栓「ナビッシュ」は、一般的な水栓(整流吐水型レバー)に比べ24%節水できます。
洗い物の途中で別の作業をしたくなった時などに、水を止めずにそのまま水を流しっぱなしにしてしまうことはありませんか?
ほんの数秒のことでも、毎日となれば相当な水の量になります。その点、タッチレス水栓ならセンサーから手が遠ざかるだけで水が止まるので、無駄に水を出すことが無く、節水にとても役立ちます。
あなどれない「蛇口を洗うための水」
通常の水栓だと、食材を触って汚れた手で蛇口を開け閉めするため、あとで蛇口を洗う必要があります。実はこの時に使用する水量が案外多いのです。でもタッチレス水栓ならその必要がなくなるので、結果的に節水になります。
キッチンの節水 ちょっとした小技
節水にはタッチレス水栓が非常に効果的ですが、もちろん通常の水栓でもちょっとした工夫や心がけで水を節約することができます。
ホース引出し水栓に変える
通常タイプの水栓は、シンクを掃除する時、隅の方はコップやボウルで水をすくってかけ流さなくてはなりませんが、ホース引出し機能がついていれば必要な量で四隅まで素早く洗い流せるので節水になります。
使う食器を減らす
一度の食事に食器を何種類も使わず、なるだけ1プレートに近づけてみるだけでも食器洗いの水はかなり減らすことができます。
汚れがつきにくい食器を使う
今流行りの油汚れが落ちやすい「撥水加工のされた食器」を使うと、洗い流すときの水が少くてすみます。
洗剤いらずのスポンジを使う
食器洗いは洗剤を洗い流す時に多くの水を使います。そこで「洗剤がいらないスポンジ」を使えば、水の使用量を格段に減らせます。この手のスポンジは、超極細繊維が汚れを吸着するので、水でささっと洗うだけで汚れが落ちます。自然環境にもやさしいので一石二鳥。数百円で買えるのでオススメです。
米の研ぎ汁も無駄にしない
お米を研ぐ時にでるとぎ汁。みなさんそのまま捨てたりしていませんか?とぎ汁は油汚れをすっきり落とすほか、水アカで汚れた蛇口(とぎ汁をしばらく置いて下に沈殿したものを使って下さい)、プラスチック容器に付いたニオイも除去する効果があります。フライパンを洗ったり、野菜の泥を落としたりするときにぜひ活用してみてください。