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コラム

2021.01.08

システムバスの浴槽 材質にはこんなものもあります

バスルームと浴槽がセットでデザインされた「システムバス」。大きさやデザインだけてはなく使用される材質もいろいろあります。
浴槽の材質には大きくわけると4つの種類があります。

・FRP製浴槽
・人工大理石製浴槽
・鋳物ホーロー製浴槽
・ヒノキ製浴槽

それぞれの特徴とメリット、デメリットをご紹介します。

①FRP製浴槽のシステムバス

なんといってもお掃除しやすい!
人工大理石と並び、浴槽に多く使われる素材がFRPです。ガラス繊維強化プラスチックとも呼ばれ、ヨットの船体やウォータースライダーなどの素材にも使われています。
防水リフォームに用いられることもあるほど防水性が高いため、浴室のような水場には最適です。汚れやすいと言われていますが、表面に塗装が施されていることがほとんどで、さらに塗装しやすい素材のため、汚れて古ぼけてしまった場合でも塗装のみできれいな浴槽に戻せます。さらに素材の部分まで傷がついてしまっても、大掛かりな工事を必要とせず部分的な継ぎ足し補修が可能です。この点がほかの素材より秀でているので、メンテナンス費用が抑えられます。
システムバスの中でも手ごろな値段からそろっていて、コスト面から見るとかなり優秀です。また、軽くて扱いやすいので2階、3階にお風呂を設置しているお宅でのリフォームにも向いています。
メリット
軽くて防水性に優れている
樹脂製でサビ、腐敗に強い
汚れや傷などの補修が小規模で済み、メンテナンスのコストが抑えられる
比較的安価で導入できる
加工しやすく製品の種類が豊富
デメリット
表面がなめらかで明るい色が多いため、汚れが目立ちやすい
広く普及していて高級感、上質感にやや欠ける部分も

②人工大理石製浴槽のシステムバスにする

断熱仕様のあったか浴室
人工大理石はその名の通り、大理石のような温かみのある質感が特徴。カラーやデザインが豊富で浴室の内装にこだわりたい方にはおすすめです。
耐久性も高いのですがFRP比べてやや傷つきやすく、洗剤の一部原料やたわしなどで傷がついてしまうことも。ただ、光沢があり表面がなめらかなため、汚れ落ちがよいという利点があります。そのため、中性洗剤とスポンジで軽く洗うだけできれいな状態が保て、掃除は手間がかかりません。
人工大理石には、複数の素材を配合するなどして機能性を高めた素材もあり、同じ人工大理石でもメーカーによって特徴が違っていることもあります。
水場である浴室の土台は腐ってもろくなっていることがあり、その場合は土台工事も行います。土台工事が必要になるなら、思い切って浴室を広げるという選択肢もあります。その際、人工大理石は価格の割に上質感を演出しやすく、浴室を広々とした贅沢空間にすることも可能です。
メリット
カラーやデザインが豊富
表面がなめらかで汚れが入り込みにくく掃除が楽
配合する素材によって高機能のものがある
手ごろな価格からそろい、見た目に高級感がある
デメリット
傷がつきやすく、補修しても特徴の風合いが失われてしまうことも
塩化メチレンを含む洗剤は、塗装をはがすため使用できない
樹脂のため可燃性で、燃えると一酸化炭素が発生する

③鋳物ホーロー製浴槽のシステムバスにする

ホーローと言えば保温性の高いホーロー鍋を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。浴槽についても、ホーローの保温性はほかの浴槽よりも優れています。身体も早く温まり、追い炊きも少なくて済みます。
ガラス質でコーティングしてあり、樹脂の光沢とは違った上質な輝きも魅力です。このコーティングのおかげで汚れ落ちもよく、においも付きにくいので、掃除しやすさはもちろん、カビが生えにくいというメリットもあります。入浴後、浴槽を軽く洗い流し水気を拭いておくだけで、十分清潔に保てます。ただし、ガラスコーティングが傷つきはがれてしまうと、金属の部分がむき出しになってしまい、劣化が早まってしまうので注意が必要です。修復はできますが費用もかかり、魅力の光沢や質感は失われてしまいます。とはいえ、耐久性が高く衝撃にも強い素材のため、長期間の年数を経た劣化以外でコーティングが破損することは滅多にありません。
戸建でもとがFRPなど他素材の浴室だと、重量のある鋳物ホーローに土台が耐えられないこともあります。その場合は補強やつくり直しを行うため、工期の長期化やその分の経費が発生してしまう場合があります。
メリット
耐久性がある
ガラス質に覆われているため、輝きが長く続く
保温性が高い
カラーバリエーションが多い
デメリット
大量生産できず価格が高め
耐久性があるものの、経年劣化が始まると問題が発生しやすい
メンテナンスに手間とコストがかかる
重量があるため、2階以上で設置する場合は土台の補強が必要
リフォーム前の土台の状況によっては、補強、つくり直しの必要も

④ヒノキ製浴槽のシステムバスにする

極上温泉気分!!
ヒノキ製のシステムバスは珍しく、種類も少ないですが存在します。一般に木製の浴槽は、贅沢かつ高級感がある一方で、耐久性や掃除を含むメンテナンスが面倒なイメージも。しかし、最近の浴槽は、木の風合いを生かしながら防水加工がしっかりしていて耐久性もあり、衛生的に使えるものが出ています。
他のシステムバスに比べて非常に高価ですが、非日常的な上質感を味わうことができます。掃除も柔らかいスポンジでなで洗いか、中性洗剤の使用のみで特に手間がかかるわけではありません。床や浴槽の水気を拭きとれば、きれいで長持ちするものも出ています。
戸建の場合は浴室に窓を付けることがほとんど。窓があれば、より換気がしやすく浴室も乾きやすいので、想像しているよりも取り入れやすいかもしれません。
ただ、そういった加工がしっかりしていないと、やはりヌメリや黒ずみが出てきてしまいます。ご検討の際にはぜひご相談下さい。
メリット
ヒノキの香りと風合いで、温泉にいるような贅沢な気分を味わえる
保温性がよい
加工が施されているものが多く、掃除などの手間がかからない
窓付きなら換気もよりしやすく、扱いやすさも増す
デメリット
ほとんどが高価格
加工が甘いと、ヌメリや黒ずみが出てきてしまう

ライフスタイルや家族構成に合わせて、最適な浴槽をお選び下さい。