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コラム

2023.04.11

素材・機能もいろいろ。キッチンシンクの失敗しない選び方

毎日使う場所であるキッチンは使い勝手がよく、居心地のいい空間であってほしいものです。
中でも、最も使用頻度の高いシンクが機能的で使いやすいものであってほしいというのは、キッチンに立つ人たち共通の願いではないでしょうか。
そんな思いも反映して、シンクはシステムキッチンを手がける各メーカーとも力を入れて開発を進めている分野であり、一昔前に比べてスタイリッシュで使いやすい製品がたくさん出てきます。

今回はそんなキッチンシンクの特徴と選び方のポイントを紹介していきます。

素材別シンクのメリット・デメリット

キッチンのシンクの素材としては、ステンレス製・人造大理石製・人工大理石製・ホーロー製の4種類に分けられ、それぞれに異なる特徴があります。

ステンレス

【メリット】
・耐熱性、耐久性が高い
・サビにくい
・比較的安価
【デメリット】
・細かい傷がつきやすい
・カラーバリエーションがない

人造大理石

【メリット】
・見た目に高級感がある
・耐水性、耐汚性が高い
・色やデザインのバリエーションが豊富
【デメリット】
・紫外線の影響で黄ばむことがある

人工大理石

【メリット】
・見た目に高級感がある
・食器をぶつけた時に割れにくい
・色やデザインのバリエーションが豊富
【デメリット】
・耐熱性にやや不安がある

ホーロー

【メリット】
・艶があり見た目に高級感がある
・耐久性・耐熱性が高い
・お手入れがしやすい
【デメリット】
・重く硬いものを落とすと割れることがある
・傷がつくとそこから錆びることがある
・取扱いメーカーが少ない

ステンレス製
昔からキッチンシンクとして使われてきた定番素材で、柔らかさがあるために食器類を落としても割れにくいという特長があります(表面がセラミックコーティングされているカラーステンレスは除く)。
耐熱性・耐久性・対磨耗性が高いというメリットがある一方、キズと汚れへの耐性では人工大理石に劣るとされていましたが、最近ではキズと汚れに強い新製品も出てきました。カラーは基本的に銀色です。

◎ステンレスシンクのお手入れ方法
ステンレスはサビ止めの加工がされていますが、キッチン用の塩素性漂白剤や、しょうゆ、塩などの塩分や塩素が付くとサビができてしまいます。ですから、ステンレスシンクにしつこい汚れが付いたとしても直接原液の塩素系漂白剤をつけるようなことは避けてください。

人造大理石製
見た目が大理石のように美しく高級感がある一方、大理石よりも安価に手に入り加工ができるため近年選ばれている素材です。
見た目も去ることながら、天板からシンクに使えるのでつなぎ目のないキッチンが作れます。そのため汚れが隙間に入ることなくお手入れも簡単でキズもつきにくいのが魅力です。
よく間違えられますが天然の大理石を粉砕し、セメントや樹脂で固めて作った半人工素材が人造大理石です。人造大理石と人工大理石の主な違いはここにあります。

人工大理石製
豊富なカラーバリエーションがそろいキッチンの扉などとのコーディネートも簡単なことから、最近人気上昇中の素材です。
名前に「大理石」と入っていますが、これは大理石のような仕上がりという意味で、原材料には石ではなく熱に強い樹脂が使われています。
手入れのしやすさに定評があり、ステンレスに比べると硬いので食器の保護という点では劣りますが、デザイン性の高いシンクがそろっています。

◎人工大理石シンクのお手入れ方法
人工大理石はあくまでも大理石に似せて作られた樹脂です。ですから、人工大理石シンクのお手入れは、特性をきちんと理解して行う必要があります。つまり、人工大理石はいくらキズが付きにくいとは言っても天然の大理石ほどの強さはなく、強い酸やアルカリにも弱いのです。人工大理石のお手入れの際は、キッチン用の塩素系漂白剤に気をつけましょう。原液で使っも薄めても、長時間放置すると、その部分だけが変色してシミのようになってしまいます。
ですから、塩素系漂白剤はできるだけ使わないようにします。また、研磨剤の入ったクレンザーと硬い金属製のたわしを組み合わせてこするのもNGです。人工大理石シンクをお手入れするときは台所用の中性洗剤と柔らかいスポンジの組み合わせでお手入れします。汚れが目立って来たら、ナイロンたわしに中性洗剤を含ませて軽くこすり洗いをするようにします。
いずれの場合も、洗剤分を残さないようによく水ですすぎます。排水口近くなど細かい部分のお手入れは、歯ブラシに中性洗剤をつけて磨くとキレイになります。

ホーロー製
海外ではお馴染みですがその他の素材と比べてあまり普及していない素材です。
ホーローとは鉄やアルミなどの金属を下地にして、その上にガラス質のうわ薬を高温で焼き付けたものです。金属とガラスの特性を併せ持っており、水や湿気、熱への耐性に優れ、スチール製のタワシなどでこすっても傷つかない耐久性があり、掃除もしやすいことで知られています。

◎ホーローシンクのお手入れ方法
ホーローは鋳物ですから、表面のコーティングを守ることが大事です。ですから、ホーローのシンクをお手入れするときは、表面のコーティングにキズをつけないように、柔らかいスポンジや布と中性洗剤で行います。
もし、黄ばみやシミが出てきても、研磨剤入りのクレンザーで磨くと表面のコーティングがざらついてしまうため、余計に汚れがしみこみやすくなってしまいます。黄ばみが目立つときには柔らかい布に歯磨き粉をつけて優しくこすったり、濡れたスポンジに重層をつけてこすったりすると、表面にキズをつけずに汚れが落ちやすくなります。

素材ごとの機能性

お選びになる際には機能性も重要なポイントです。掃除のしやすさや耐久性、耐熱性は素材だけではなくシンクの形や排水設備によっても変わってきます。
最新のキッチンシンクは、素材だけでなく排水設備にも各社の工夫が凝らされています。

リクシルの「くるりん排水口」

リクシルでは、それまでの掃除しやすい排水口から発想を転換し「汚れのつきにくい排水口」を開発しました。水が流れる度にうず水流を発生させることで、排水口周りを自動できれいに洗浄する「くるりん排水口」は排水部のリングをなくして汚れがたまりにくくするなどの工夫も加えられており、シンクの形も使いやすいように改良されています。

TOTO「すべり台シンク」

「水ほうき水栓」

TOTOのおすすめは「すべり台シンク」と「水ほうき水栓」です。前者はシンクの底に3°の傾斜をつけることで野菜くずなどがスムーズに排水口へ流れていくようにしたもの、後者はシャワーヘッドの角度や穴の径を工夫することでシャワーの幅を広くし、洗いものに当たった水が横に広がることでこまめな節水を可能にしたもの、どちらも同社のシンクに採用されています。
またこの他にも、内蔵センサーで手やモノを感知して吐水と止水を自動で行い水の出しっぱなしを防止する機能や、汚れの付きにくいゴミカゴなどを採用しているものもあり、シンクを交換することで使い勝手のよさだけでなく節水や衛生面が向上するというメリットも期待できます。

「ディスポーザー」という最新設備も

シンクに付くサビや汚れは、三角コーナーを長時間同じ位置に置いておくことが原因になっている場合があります。生ごみには塩分や酸などが含まれているため、それが長時間同じ位置に付くからです。
ですから、キッチンで出る生ごみをどのような形で処理するかということも、シンクをキレイに長持ちさせるためには重要なポイントとなります。そのため、最新型のシンクの中には、排水口にディスポーザーを取り付けたタイプも出てきています。
調理と同時に生ごみを粉砕して排出するため、シンクに生ごみがとどまる時間がほとんどなくなります。ステンレス製だけでなく、人工大理石シンクにもディスポーザーを採用しているものが出てきていますから、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

リフォームの際はぜひ各メーカーショールームへ

キッチン周りのリフォームでよくある失敗は「一目ぼれしたキッチンに決めたら、自宅のイメージには合わなかった」というものです。最初から「絶対にこれ!」と決めてしまわずに、何社か他の製品と機能面も含め比較検討しながら選んだ方が、よい結果につながることが多いようです。各メーカーのショールームで実物をご覧いただくのが一番オススメです!ご予約は当店でも随時お受付しております。

理想のキッチンリフォームは経験豊富な私ども「LIXILリフォームショップ ハヤシ」へぜひお気軽にご相談下さい。