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コラム

2023.04.25

二十四節気でみるリフォーム 「穀雨」

四季があり気候の変化に恵まれた日本では、季節ごとに快適に住まうための知恵が受け継がれてきました。季節を楽しみ、住まいを快適にするお手入れについて、そのチェックポイントとお手入れ方法や便利ツール、お奨めのリフォームについて二十四節気ごとにご紹介します。

穀雨(こくう)4/20〜5/4

穀物の成長を助ける春雨が降る頃。雨に潤い、新緑が光に輝きます。

今回のテーマ:網戸の掃除・お手入れ方法とシロアリ対策

冷たくない、鬱陶(うっとう)しくもない、さらりとした春の雨を挟みながら、気温は上がり陽光は輝きを増していきます。新緑のつやのある鮮やかな色合いはこの季節ならでは。一方で、あらゆる生命活動が活発になり、害虫などが現れたり、家の大敵であるシロアリが繁殖し始めるのもこの頃です。

この時期にオススメしたいのが「網戸のお手入れ」と「シロアリ対策」です。

網戸の掃除と点検・補修をしておきましょう。

「今度掃除をしよう」と思いながら一日延ばしになっていることが多い網戸の掃除。多少汚れていても、それほど生活に影響がなく、また手軽な掃除方法もないので、先送りされがちです。しかし、網戸がきれいになれば、気持ちがいいだけでなく、風もよく通るようになり、その風も爽やか。網戸の活躍するシーズンを前に、ぜひきれいにしておきましょう。

窓を開けて風を入れるのが一番
最近流行りの新築住宅は窓が非常に小さく、開けて風を入れたり、空気を入れ換えたりすることが昔に比べて減っています。外気の汚れや花粉が気になったり、二十四時間運転する機械換気システムの普及、さらに住宅が密集し、音が漏れたり、中が覗かれる心配があるといったこともその一因にあるようです。しかし、窓から入る風はなんといっても心地のよいもの。時には季節を告げる植物の香りも運んできて、心が和みます。

窓は1つだけ開けても風は入ってきません。入り口と出口が必要です。また、部屋から部屋へと風を通すには、ドアを開けておく必要がありますが「アンダーカット」といって下部がガラリになっていたり、ドア上部に回転式の天窓があれば、閉めていても風が通ります。引き戸なら戸が風にあおられる心配もなく、好みの幅だけ開けておくこともできます。

シロアリ対策をしましょう

4月から6月にかけてはシロアリの繁殖期です。シロアリは木材を食害するため、住まいの耐久性に大きく影響します。家のまわりに木片や木くずなどを放置していませんか? こうした物はシロアリを呼んでしまうので要注意です。晴れた日に、住まいのまわりを見回っておきましょう。

シロアリから建物を守るために、地面から人の腰ほどの高さの木部には、人体に影響の少ないことが確認されている「防蟻剤」が塗られています。しかしこの有効期限も5年ほど、というのが一般的。まずは時期を見て床下の点検と必要に応じて追加の防蟻処理方法を検討されるとよいでしょう。

必要なら床下に散布するのが一般的
建築基準法の施行令では新築住宅について「構造耐力上主要な部分である柱、筋交い及び土台のうち、地面から1メートル以内の部分には、有効な防腐措置を構ずるとともに、 必要に応じて、シロアリその他の虫による害を防ぐための措置を構じなければならない」と記されています。

そこで土台や柱の腰の高さくらいまでは、防蟻材が塗られていますが、効き目は永久的というのではなく、先ほどもご紹介したように5年程度です。住まいには床下に潜れる点検口があるので、少なくともそこから床下をチェックして、シロアリ繁殖の痕跡がないかどうか見ておかれることをオススメします。

LIXILリフォームショップ ハヤシでは網戸の掃除や貼替、害虫駆除など、リフォーム以外のお住まいのお困りごとも総合的に承っております。ぜひお気軽にご相談下さい。