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コラム

2023.08.08

二十四節気でみるリフォーム「立秋」

四季があり気候の変化に恵まれた日本では、季節ごとに快適に住まうための知恵が受け継がれてきました。季節を楽しみ、住まいを快適にするお手入れについて、そのチェックポイントとお手入れ方法や便利ツール、お奨めのリフォームについて二十四節気ごとにご紹介します。

【立秋(りっしゅう)8/7〜8/22】
8月上旬。暦は秋ですが厳しい暑さが続きます。

今回のテーマ:屋根の強風・台風対策とメンテナンス時期

まだ残暑が厳しく、連日「猛暑日」のニュースが続きます。南の海上では台風も発生。間もなく台風シーズンです。

最近は35℃を超える「猛暑日」も珍しくなくなった日本。8月いっぱいは“真夏の暑さ”が続きます。待ち遠しい秋ですが、夏から秋にかけては台風襲来の季節でもあります。住まいにとっては試練の台風。しっかり準備をしておきましょう。

台風に備えましょう。ポイントは強風対策です。
地球の温暖化に伴い、台風も様変わりしてきたといわれています。一つは海水の温度が高いため勢力が発達しやすく、大型で強いものになる傾向があること。もう一つは、今まで以上に日本のそばで発生し、日本に影響が出るまでの時間が短いということです。発生したと思ったら、もうそばに来ている、ということも増えました。いずれにしても、今まで以上の用心が必要です。

台風で最も気を付けたいのは強風です。強風によって建物にかかる横からの力や、下から吹き上げるような力に対して、特に古い家では構造上・施工上で備えが十分とはいえない場合があります。大型の台風が接近する前に、屋根瓦のずれなどがないか、窓ガラスで割れる心配のあるところはないか、庭木が倒れたり庭の物が飛んで窓や壁を損傷する可能性はないか、チェックしておきましょう。

風や雨が建物の中に入らないように注意しましょう。
一部に大きな開口部が集中しているような家は横風に弱く、また、軒が深い家は屋根を飛ばされる心配があります。さらに、窓などが破れて強風がいったん家の中に入り込むと、屋根が内部から突き上げられるようになり、被害を大きくする可能性があります。くれぐれも、ガラスや壁が破損しないように気を付けましょう。ガラス飛散防止フィルムには200ミクロン厚(1ミクロンは1000分の1㎜)以上のものがあり、これを貼ればガラスの破損を防止することもできます。

また、外壁に細かい亀裂があったり、コーキングに欠けたところがあったりすると、雨が横から吹き付けた時に雨水が壁の中に入ることがあります。取り急ぎ応急措置をしておきましょう。ホームセンターなどで「コーキング材」を購入し、あらかじめ埃や汚れをきれいに落としたうえで、ひびの部分にコーキング材を埋め込みます。簡単な作業で誰でもできます。

台風は“反時計回り”の巨大な渦巻きです。
台風は巨大な渦巻きで、上から見て反時計回り(時計の針の進行と逆向き)に強い風が吹き込んでいます。そのため、台風の進路に向かって右側半分では、台風自身の風と台風を移動させる風が同じ方向に吹くため風が強くなります。逆に左側半分では、右に比べるといくぶん風速が小さくなります。

また、台風がある地点の西側または北側を通過する場合、その地点では風向きが「東→南→西」と時計回りに変化します。逆に、東側や南側を通過する場合は「東→北→西」と反時計回りに変化します。この風向きの変化も、台風に備えるときの参考にしてください。
なお、風は地形の影響を受けるので、入り江や、岬、谷筋などでは強く吹くことが多くなります。

台風に備えるときには、風向きも参考に
外壁と同様、屋根も定期的な葺き直しが必要です。
屋根は、住まいの外壁と同様、いやそれ以上に過酷な環境で住まいを守り続けています。高温で焼いた窯業瓦は材質そのものは非常に強く、数十年でももちますが、ずれたり割れたりする可能性があります。またよく使われる、いわゆる「カラーベスト」は、材料そのものの耐候性が低く、退色も早いので再塗装や葺き替えが必要です。ガルバリウム鋼板も「カラーベスト」よりは耐候性がありますが、やはり同様のメンテナンスが必要です。

屋根の再塗装は早ければ10年周期で必要になり、30年を経過すれば全面葺き替えが必要です(この年数は、建築地の環境や条件によって異なります)。
屋根のメンテナンスは足場が必須なので、単独のリフォーム工事とするよりは、同じように足場を掛けることが必要になる外壁やバルコニーなどのメンテナンスと時期を合わせて行うと経済的です。

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