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コラム

2023.08.29

二十四節気でみるリフォーム「処暑」

四季があり気候の変化に恵まれた日本では、季節ごとに快適に住まうための知恵が受け継がれてきました。季節を楽しみ、住まいを快適にするお手入れについて、そのチェックポイントとお手入れ方法や便利ツール、お奨めのリフォームについて二十四節気ごとにご紹介します。


処暑(しょしょ)8/23〜9/7
8月下旬。暑さが少し和らぎます。朝夕は、時折涼しい風も吹きます。

今回のテーマ:地震対策:家具の転倒防止策・耐震リフォーム

残暑が長引く傾向にありますが、確実に季節は進んでいきます。9月1日は防災の日。わが家の備えもチェックしましょう。

この日が季節の上で自然災害が多い日というわけではありませんが「防災の日」はわが家の災害への備えを振り返るいい機会です。特に心配なのは大地震の襲来。建物の耐震性や家具の転倒防止対策、非常用物資の準備などをチェックしましょう。

家具の転倒防止などはできていますか。

長い目で見れば、現在日本列島は地震活動が活発化している時期に当たっているといえそうです。首都圏でも、震度6弱クラスの地震が向こう30年以内に約70%という高い確率で発生すると文部科学省が発表しています。
建物自体の耐震性能は高くなっており、全壊を免れることはできるかもしれません。しかし、揺れに伴う住宅内の被害には十分な対策が必要です。

特に震度6を超えるような激しい揺れに襲われると、棚に置いただけのものなどは倒れたり落ちたりするのではなく、横に飛びます。そうした物はすべて「凶器」になってしまいます。また、「テーブルの下に隠れる」といわれていますが、そのテーブルそのものも部屋の中央などにある場合、室内を激しく行き来してしまいます。大型家具の転倒防止だけでなく、その他の物がどう動くか、そのことも念頭に安全対策を考えておきましょう。

収納物が飛び出さない対策も必要です

本棚の本も、棚の幅いっぱいにぎゅっと詰まっていれば簡単には飛び出しませんが、多くの本棚は少しゆとりをもって本が入っているので、激しい揺れに襲われれば本はすべて飛び出してきます。また、食器棚も揺れによって一瞬にして扉が開き、中の食器や瓶などが飛び出してしまいます。

これらの物が体に当たればケガにつながりますが、当たらなくても床に散乱し、ガラスの物などは粉々に砕けて散乱するので、歩くことも容易ではなくなります。中に鉄板を仕込んだ防災用のスリッパなども商品化されているので、身近なところに用意しておくと安心です。また軍手も、革が縫い込まれているなど、鋭利な物をつかんでも大丈夫な物を用意しておきましょう。素手と素足では一歩も動けなくなり、何もできません。

耐震補強の意外な近道は屋根の軽量化。


建物には室内に置く家具や屋根の上に積もる雪など、上から下にかかる力と、強風を受けたり地震で揺さぶられたりした時の横からの力の2種類の力がかかります。横からの力がかかると、押された建物には元に戻ろうとする力が生まれますが、これは建物が重ければ重いほど、大きくなります。さらに、建物の上に重い物があり重心が高いと、さらに大きな力が建物にかかります。

もし屋根が重いと、地震を受けた時に大きな力がかかり、倒れやすくなります。柱を補強したり、強い壁をつくって倒壊しないようにすることもできますが、屋根そのものを、瓦からガルバリウム鋼板にするなどして軽くしておけば、それだけで地震の時に建物にかかる力を少なくすることになります。壁などをいじる必要もありません。もし屋根の葺き直しの時期に当たっていたら一石二鳥です。

外壁と同様、屋根も定期的な修繕が必要です。
耐震リフォームは、地震など横から加わる力に対して、建物がしっかり持ちこたえるように、構造を補強することです。柱や壁を増やしたり、それを基礎や土台としっかりつないだりします。
しかし、一部の壁だけが強くなっても、逆に弱いところに力が集中し、ねじれるように倒壊してしまう可能性が残ります。耐震補強はあくまでも建物の強さのバランスを見ながら行う必要があります。

まずしっかりした耐震診断を受けましょう。
自治体によっては無償または費用の補助を行っています。例えば彦根市では、木造住宅の地震に対する安全性向上を図り、地震に強いまちづくりを進めることを目的として、耐震診断員を派遣し、無料で耐震診断を実施しています。

【彦根市】木造住宅耐震診断員派遣事業
診断員派遣対象となる木造住宅
・昭和56年5月31日以前に着工され、完成しているもの
・延べ面積の過半が住宅として使われているもの
・2階建て以下で延べ面積が300平方メートル以下のもの
・木造軸組工法のもので、枠組壁工法または丸太組構法の住宅ではないもの
・大臣等の特別な認定を得た工法による住宅でないもの
🔘👈ここをクリック「彦根市 木造住宅耐震診断員派遣事業」

さらに、耐震診断の結果、改修が必要とされた既存住宅の耐震改修工事等を行う住宅の所有者に対して、改修工事に要する費用の一部が補助される補助金もあります。
【彦根市】木造住宅耐震改修支援事業
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いつ起きるかわからない大地震。しっかり対策をして、いざというときに備えましょう。