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コラム

2024.01.23

二十四節季でみるリフォーム「大寒」


大寒(だいかん)1/20~2/3
これから2月いっぱい、本格的な寒さが続きます。

今回のテーマ:断熱性向上お手入れ・ヒートショック対策

冬まっただ中のこの時期。体調を崩さないように気をつけたいもの。とくに室内の大きな温度差による”ヒートショック”に警戒が必要です。

断熱性や気密性があまり高くない日本の住まい。また北海道などの寒冷地を除けば、家の中をまとめて暖房する習慣がありません。使う部屋だけを暖める個別暖房方式が主流の日本では、暖房している部屋とそうでない部屋の温度差が非常に大きく、これが体に負担となります。


夏は外気温が33℃でも冷房した室内は26℃~28℃くらいのことが多く、温度差は6℃くらい。ところが、真冬は外気温が0℃で、暖房した室内が25℃だとすると、その差は実に25℃。室内でも、暖房していない玄関や廊下、トイレや脱衣室などは、北側にあることも多く、室温が7~8℃にとどまっていることが少なくありません。その差は17℃。人の体は寒い場所に出ると、手や足の抹消の血管を収縮させ、冷えた血液が体内をめぐるのを避け、体温を維持しようとします。血管が絞られる分だけ血圧が上がるため、体に負担がかかります。これが“ヒートショック”です。血管が脆くなっている高齢者などでは、血管が切れてしまう心配もあります。

室内外の大きな温度差が引き起こす問題はヒートショックだけではありません。暖かい空気が冷やされると結露が起こります。結露はカビのもとになって健康に悪影響を及ぼし、また木部を腐らせて住まいの寿命を縮めます。
断熱性を高めて、暖房していない部屋でもあまり寒くならないようにしたり、トイレや脱衣室などにも暖房器具を備えて、室温を上げることが必要です。玄関ドアや勝手口のドアを断熱性の高いものに交換する、内窓をつけるといったことも効果があります。

温風や輻射熱(ふくしゃねつ)で安全に暖かく

トイレや脱衣室の暖房は、あまり広い空間ではないので、安全性も大きな要素です。燃焼させたり、赤外線ヒーターを使うものは避け、温風を送るものやオイルヒーター、ホットカーペットといったものを選びましょう。浴室の換気扇の枠を利用して後付けできる浴室暖房乾燥機もあります。

トイレは狭いので新たに暖房器具を追加するのは難しいのですが、脱衣室と一体の空間にリフォームして、その全体を暖かくするという方法を取ることができます。広いトイレは将来介助が必要になった時も使いやすいので、その意味でもリフォームの価値があります。

結露防止には水蒸気対策も有効
内外の大きな温度差があると、結露発生のもとになります。暖かい空気と冷たい空気では、含むことができる水蒸気の量が異なり、冷やされれば冷やされるほどその量が少なくなるので、暖かい空気は冷やされると結露してしまうのです。
結露が起きても、たとえばアルミサッシの窓ガラスやアルミ枠のように、すぐ気がついて拭き取ることができればまだ良いのですが、大型の家具の裏など見えない部分の結露は放置されがちなので、知らないうちに木部の腐朽が進行してしまう危険性があります。結露防止は、住まいの寿命を延ばす意味でも大切なポイントです。

結露防止は、大きな温度差をつくらないことが基本の対策ですが、そもそもできるだけ室内に水蒸気をためないということも大切な心がけです。調理時に出る水蒸気は換気扇をまわして外に出す、洗濯物の室内干しを避ける、灯油やガスを燃焼させるタイプの暖房器具は、燃焼に伴って多くの水蒸気を発生させるのでできるだけ使用を避ける、といったことが重要になります。
冬は乾燥するので、加湿器などを使う場合もありますが、湿度計などを見ながら、湿度が高くなりすぎないように気を配ることも必要です。

浴室の窓を二重にして寒さを防ぐ
ヒートショック対策で有効なのは、浴室(および脱衣室)の温度差の改善です。入浴は、温度差だけでなくお湯に浸かることでさらに血圧の変化が大きくなるので、ヒートショックの危険も大きいからです。寒い場所で脱衣することで収縮した血管(血圧は上昇)が、お湯に浸かることで、一気に開放され(血圧は低下)、まさにジェットコースターのように血圧が上昇と下降を繰り返します。
浴室の環境改善には、在来型の浴室をユニットバスに変える、あるいは旧型のユニットバスを新しいものに変える、といったことが考えられます。ユニットバスは断熱性も高く、あらかじめ工場で高い精度でつくられており、気密性も確保されています。また、機種によっては乾燥暖房機なども取り付けられているので、効果の高いリフォームができます。

そしてなんといってもオススメなのが内窓。浴室の窓を替えたり二重にするだけでも、寒さの影響を抑えることができます。
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