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コラム

2024.02.06

二十四節季でみるリフォーム「立春」


立春(りっしゅん)2/4~2/18
寒さが続いていますが暦の上では新しい季節が始まります。

今回のテーマ:積雪対策・手すり設置リフォーム

「立春」の文字に、長い冬のトンネルの出口を見つけたような気になりますが、まだまだ厳しい寒さの中。
春の訪れが近いように感じますが、油断は禁物です。
今年は比較的降雪量は少なめですが、いつ突然の大雪に見舞われるかも知れません。慌てず対応できるよう、3月半ばくらいまでは気を付けたいものです。

カーポートも必要に応じて雪おろしを
先日は関東を中心に雪となり、交通機関の運休や転倒によるけがなどのニュースが多く報道されていました。雪国の私たちからすると、ほんの5センチほどの積雪で交通機関がマヒし、カプセルホテルに行列ができる光景を不思議に見てしまうのですが、東京といっても東北や北海道の出身の方も当然いらっしゃるのですから、除雪のありがたさや事前の雪対策がいかに大切かわかります。

数年前に私たちの地域を襲った10年に一度といわれる記録的大雪。その時一番多く被害が出たのが「カーポート」です。雪の重みでつぶれ、下にある車も大きな被害を受けました。もともとカーポートは“片側一本足”で支えるものが多く、不安定な構造です。寒冷地以外で売られているものは「積雪の場合の耐荷重」が20cmというものですから、大量の積雪が予想される時は雪おろしの必要があります。

雪は含まれる水分によって重さが大きく変わることも覚えておきたい事柄です。雪の重さは、雪の状態により大きく変わるのです。単純に、何cmという積雪の高さだけでは判断ができません。例えば積もった雪の重さは、一般的には乾いた雪では50kg/m3 、湿った雪では100kg/m3といわれ、重さは倍も違うのです。重たい雪の時は、こまめな雪下ろしが必要です。

屋根に雪止めがあると安心です

軒先から40~50cmほど上の部分に、一部に突起のある瓦が横一列に並んでいたり、金属製の突起が並んでいたりするのを見たことがある人は多いと思います。これが「雪止め」です。屋根に積もった雪をこの突起で抑え、時間をかけて溶かして、雪がかたまりのまま地上に落ちるのを防ぐものです。雪が雨樋にのしかかって壊してしまうことを防ぐ役割もあります。

実際、雪止めがなく、雪がかたまりのまま落下すると、道路や隣家の庭や玄関先などの人の通るところに落ちてケガをさせたり、建物の庇、カーポートの屋根、駐車している車の上などに落ちて、物を壊したりする可能性があります。雪止めは、後からリフォーム工事として取り付けることもできます。雪止めを付ければ、必ず雪の落下を防げるというものではありませんが、ご自身や、近隣の方の安全性を高めるために、設置を検討されてはいかがでしょうか。

雪かきを安全に、上手に

積雪地では屋根の雪下ろしや雪かきは冬の生活の中に組み込まれていて、道具類もそろい、また作業にも慣れていますが、日頃積雪の少ない地域で大雪が降ると、経験のない人が雪かきをすることになります。雪かきは意外に重労働で腰などへの負担も大きく、また危険も伴います。十分注意して作業してください。
まずは道具が肝心です。体への負担を少なく、効率よく雪かきをするには、使いやすい道具が必要です。土を掘るための先の尖った金属製のシャベルでは効率が上がりません。軽いプラスチック製で、柄の先の雪を載せる面が大きな四角になっている専用のスコップが便利です。

慣れない雪かきで注意したいのは、何よりも安全です。滑りにくい靴を履き、また屋根から落ちてくる雪のかたまりなどにも用心が必要です。さらに、雪かきは想像以上に体力を使うものです。急いで一気に終わらせようとすると、体に無理がかかって、転倒したり、心臓に負担をかけたりします。ゆっくりマイペースで、できれば家族や近所の人と声を掛け合いながら、楽しく行って下さい。

スリップに備えて手すりを

玄関ドアの前に、1段あるいは2段程度のステップを設けている家は少なくありません。何でもないように見えますが、高齢者には転倒などの危険のある場所になります。とくに真冬は雪が積もったり、表面が薄く凍結する場合も考えられます。安心・安全のために、ぜひ手すりを設けましょう。1.5m程度の長さの階段手すりなら、材料費込みで10万円程度で設置できます。もし介護認定を受けている高齢者の方が住んでいる住まいであれば、必要な手続きを取ることで、工事代金の9割(上限20万円)を介護保険で負担してもらうこともできます。
(詳しくはお住いの福祉事務所へ)


表の道路から玄関までのアプローチが未舗装で、雪や雨でぬかるんでしまう場合も、高齢者には歩きにくい危険な道になってしまいます。舗装したり、石やタイルを敷いて歩きやすくしておきたいものです。見た目はあまり良くはありませんが、雪の季節だけ市販の「菰(こも)」を敷くと滑り止め対策になります。

カーポート、屋根、滑り止め、手すりなど、雪の対策もご相談下さい。経験豊富なスタッフが皆様に最適なリフォームをご提案いたします。