コラム
2024.06.11
梅雨前に早めのカビ対策を!
じめじめした梅雨の季節。カビを防ぐ方法はいろいろありますが、住まいそのものを湿気に強いものに変身させれば、そうした苦労もかなり減らすことができます。今回は梅雨の湿気にも負けない家づくりについてご案内します。
湿気がこもる場所をチェック!
家の中で水がたまったり、湿気がこもったりしやすいのは主に次の6つのエリアです。
〇窓まわり
断熱効果が低いサッシの場合、家の中と外の気温差で結露が起き、窓まわりにカビや腐りが発生しやすくなります。
〇テラス
排水がうまくいっていないと、水たまりになることや、雨が降って室内に水が入ってくる場合があります。
〇キッチン・浴室・トイレなどの水まわり
水漏れなどが原因で、床がカビたり、腐ってぶよぶよになるといったことがあります。
〇屋根裏
屋根からはあまり湿気は侵入してこないものですが、屋根に不具合がある場合、雨漏りなどで屋根裏に水が回っている場合があります。そのときは木部が腐っていたり、カビが広がっていたりすることもあります。
〇基礎
古い家の場合、基礎部分が現在主流の地面をコンクリートで覆うベタ基礎ではなく、土がむき出しの布基礎のケースがあります。布基礎は床下の大部分が土なので、雨水がたまっていたり、湿気が下から上がってきたりすることがあります。
また、建物の立地がかつては沼地や湿原などだった場合、地盤そのものが水分を含んでおり、雨でできた水たまりがなかなか乾かなかったり、地面から水が上がってきたりすることもあります。
湿気に強い家の条件
一方、湿気に強い家には次のような要素が備わっています。
●断熱性・気密性が高い
現代的な規格の湿気に強い戸建ては、断熱性・気密性が非常に高くなっています。
●窓の結露対策がしっかりしている
窓の結露を防ぐためにはアルミではなく樹脂製のサッシフレームを採用し、二層・三層のガラスを使ったサッシにリフォームすることが重要です。
●空調・換気性が担保されている
部屋の広さに見合ったエアコンを選ぶことも大切です。最近のエアコンは除湿能力も高く、省エネ性能も向上していますので、エアコンを10年以上お使いになられているのなら、高性能・高機能の省エネエアコンに替えられることもオススメです。また、リビングや寝室の換気をするファンなどを設置するのも効果的です。
●水まわりの放湿能力が高い
湿気がこもりやすいキッチンは、換気扇を換気能力が高い「シロッコファンタイプ」に変更すると有効です。レンジフード単体の交換なら施工は約2時間程度。あっという間に高機能レンジフードに交換できます。
また、浴室乾燥機を設置されるのも効果的です。入浴後に浴室周辺にこもった湿気を取り除くことができ、さらに洗濯物を浴室で干すこともできるので、洗濯物が乾きにくい季節は大助かりです。
●吸湿・放湿性がある
かつての日本家屋は、無垢の木材や土壁、漆喰・珪藻土の壁などでできていました。これらの素材は空気中の湿気が多いときは水分を吸収し、乾燥しているときは水分を放出する「調湿性」に優れ、空間を快適にしていました。現代的な戸建ての場合、古い日本家屋よりも高気密・高断熱なので、よりそうした調湿性が求められます。
雨の多い日本。ご自宅のリフォームをお考えの方は、この機会にいやな雨の季節も快適な空間で過ごせるリフォームを検討されてみてはいかがでしょう。
梅雨の時期におすすめの商品①「エコカラット」
珪藻土などと同じように、空気中の湿気が多いときには水分を吸収し、乾燥しているときは水分を放出する内壁用の壁材です。非常に高い調湿性能を誇り、性能的には珪藻土の約6倍、調湿性能を持つ壁紙の25倍以上です。結露を抑え、カビやダニの繁殖を抑制する効果が期待できます。
梅雨の時期におすすめの商品②「インプラス」
2024年度は補助金対象にもなっている「内窓 インプラス」。断熱性・気密性も高まり、結露軽減の効果も非常に高くなります。
LIXIL「インプラス」はこちら👈