コラム
2019.03.06
畳のはなし
モダンな洋室も良いけれど、和室の魅力も捨てがたい。イグサの香りがただよう畳敷きの部屋に入った瞬間に感じるあの独特の安らぎはやはり和室が持つ大きな魅力ですね。畳には、クッション性もあり、冷たいフローリングとは違って感触もバツグン。
今回は、そんな畳の魅力と、お手入れの注意点についてお話します。
こんなにすごい畳の魅力
高温多湿の気候だからこそ生まれた日本の畳。自然の素材を使った畳には、湿気を吸収し、乾燥すれば水分を放出してくれる役割を果たしています。また、有害物質を吸着する空気洗浄効果もあります。
そんな畳にも弱点があります
万能に思える畳にも弱点があります。まず、長年使用すると表面が擦り切れてくること。太陽の光に長時間あたり続けていると表面が日焼けてしまうこと。そして、湿気を大量に吸うとカビやダニが発生しやすくなるということです。
カビやダニ、どうして発生するの?
一番心配なのはやはり梅雨の時期。温度が25℃前後、湿度70%前後、さらに食べかすや髪の毛などがあればそこはダニのパラダイス。また、カビそのものを好むダニもいます。毎日しっかりお掃除し、通気にも気をつけて畳を衛生的に保ちましょう。
カビやダニの対処法
なんといっても毎日の換気とお掃除が必須です。室内は風が通るようにし、湿気や気温が溜らないよう対処しましょう。また、エアコンがあるときにはドライ機能でしっかり除湿します。梅雨の時期には洗濯物もついつい部屋干しになりますが、これも畳のためにはNG。
観葉植物など、水気を含むものを置くのもやめましょう。
畳のお手入れ
畳掃除の基本は、目に沿って履く・拭くをします。まずほうきでゴミを掃き、固く絞った雑巾で水拭きします。掃除機を使う場合も目に沿ってやさしく丁寧にかけていきます。水拭きの場合はしっかり雑巾を絞ること。水気が多いと畳表面が劣化しやすくなる上、ダニやカビが発生しやすくなります。
そして、最後にしっかり風に当て、乾燥しましょう。