コラム
2021.01.18
トイレリフォームの種類
トイレのリフォームにはいくつか種類があります。一般的には①便座交換②ウォシュレットの設置③手すりの設置④手洗いの設置⑤便器交換⑥内装リフォーム⑦スペースの拡張の7つです。
可能であれば、これらの工事は1度に行う方が費用を抑えることができます。もちろんトイレに限らず、複数の工事を同時に行えば、その分工事費を低く抑えることができます。
今回は、トイレリフォームの7つの内容をご案内します。
①トイレの便座交換
トイレリフォームの1つ目は、便座交換です。便座とは洋式便器に座るための部分のことを指します。便座交換は、便器は十分使用できるにも関わらず便座がひどく汚れたり割れたりしたときや、新たな機能を追加して利便性を向上したいときに行います。
新たな機能とは、脱臭機能や節水機能、温水洗浄便座(ウォシュレット)のことです。
便座の交換は少ない費用で手軽に新たな機能を得ることができるのが特徴です。トイレの臭いや使用水量が気になる程度であれば、便座交換だけで解決できることが多くあります。
②トイレにウォシュレットを設置
トイレリフォームの2つ目は、温水洗浄便座(ウォシュレット)の設置です。会社や外出先でウォシュレットに慣れると、自宅でも利用したいものです。また、すでに設置してあるウォシュレットが壊れてしまった場合も交換が必要です。
ウォシュレットは多くの場合、電源が必要になります。ですのでトイレ内に電源がないと使用することができません。これまでウォシュレットを設置していないトイレだと電源がない可能性が高いため、コンセントを敷設する必要があります。
中には電源不要で水圧で動くウォシュレットもあります。ですが、電源不要のものは温水は出ませんし、便座を温める機能もありません。
そして、すべての便器にウォシュレットが取り付けられるわけではないことにもご注意下さい。既設の便器にウォシュレットが取り付け可能かどうかはぜひ、私どもにご相談下さい。
③トイレリフォームで手すりを設置する
トイレリフォームの3つ目は、手すりの設置です。特に高齢の方は膝の痛みや足腰の筋力低下が原因で、トイレの中で転倒する危険性が高くなります。そのような事故は、手すりを取り付けることにより防ぐことができます。
手すりは主にトイレ内の便座の左右両壁に取り付けます。そして立ったり座ったりするときや、座っている間に肘掛けとして利用します。
また、便座に座る姿勢を保つことが難しい方のために、はね上げタイプの手すりもあります。はね上げタイプの手すりは、トイレで座っているときに肘掛けとして利用しますが、上にはね上げることができます。そのため、介助の方がいらっしゃっる場合に便利です。
また手すりの設置は多くの場合、住宅全体のバリアフリーリフォームの1つとして行われます。バリアフリーリフォームは、高齢の方が要介護認定などを受けていらっしゃる場合は介護保険による補助金を受けることができる場合がありますのでぜひご相談下さい。
④リフォームでトイレ内に手洗い設置
トイレリフォームの4つ目は、トイレ内の手洗い設置です。トイレに独立した手洗いを設置すれば、トイレタンクを手洗いとして使用するときの水はねによる汚れを防止することができます。
また、タンクレストイレを設置する場合、たいてい独立した手洗いを合わせて設置します。タンクレストイレは名前のとおりタンクがなく、手洗いができないからです
そして、独立した手洗いはバリアフリー化にもなります。高齢の方がタンクまで手を伸ばすことが難しい場合、独立した手洗いがあれば無理のない姿勢で手を洗うことができます。
⑤便器の交換
トイレリフォームの5つ目は、便器の交換です。
便器交換は、和式から洋式便器への変更と、古くなった洋式便器の新しいものへの交換する主に2つです。そして、交換する新しい便器には価格帯によってシンプルタイプとスタンダードタイプ、高性能タイプという3種類があります。シンプルタイプがもっとも価格が低く、高性能タイプが高くなります。そして、これら3種類にタンクありとタンクレスの2種類ずつ、合計6種類があります。
・シンプルタイプのトイレ
便器の種類の1つ目は、シンプルタイプです。シンプルタイプはもっとも価格が低く、ウォシュレットや脱臭機能、便座暖房などは一切付いていません。
そのため、シンプルタイプはトイレリフォームの費用を少しでも抑えたいとお考えの方、ウォシュレットや便座暖房の機能を必要とされない方に適しています。
・スタンダードタイプのトイレ
便器の種類の2つ目は、スタンダードタイプです。スタンダードタイプは住宅だけでなく、店舗や事務所などを含めても最も主流のトイレです。そのため、多くのトイレリフォームで使用されます。
具体的にはウォシュレットや脱臭機能、便座暖房などが付いています。そのため、一般的なトイレリフォームをお考えの場合はスタンダードタイプの便器をおすすめします。
・高性能タイプのトイレ
便器の種類の3つ目は、高性能タイプです。高性能タイプとは、スタンダードタイプの機能にフタの自動開閉や全自動洗浄、除菌機能が付いたタイプのことです。多機能であるため他のタイプの便器とくらべると価格はもっとも高くなっています。
ただ、トイレでフタの開閉や水を流す動作が自動である上に除菌機能まであるため、非常に清潔を保つことができます。また、高齢の方にとっては負担となる動作が省略できるため、バリアフリー化にも適しています。
このように、高性能タイプはトイレを極力清潔に保ちたい方や、ご高齢の方がいらっしゃる住宅に適しています。
・タンクレストイレ
便器には、それぞれタンクありとタンクレス(タンクなし)の2種類があります。タンクとは、便器の後ろ側に設置された汚物を流す水を貯蓄する容器のことです。また、トイレの水を流したときに手を洗うことができます。
タンクレストイレとは、このタンクが存在しないトイレのことです。電気を使って水道直結で水を流す仕組みになっています。
タンクレストイレの特徴は、タンクがないためその分トイレのスペースを広く活用できることと、水を連続で流すことができることです。タンクレストイレは水道直結で水を流すため、タンクに水が貯まるのを待つ必要がありません。そのため、朝など家族が続けてトイレを利用するときには便利です。
しかし一方で欠点もあります。タンクで手洗いができないため、これまでタンクで手を洗っていた方であれば別に手洗いを設ける必要があります。
また、タンクレストイレは電気の力で水を流すため、停電時は水を流すことができません。このようなときはバケツに入れた水で流す必要があります。
そして、タンクレストイレは水圧が低いと設置できないことにも注意が必要です。特に住宅の2階やマンションの高層階、また住宅の立地条件によっては1階であっても水圧が低ければ使用できません。水道直結で水を流すため、十分な水圧がないと水流が悪くなったり詰まったり、そもそも水が流れない恐れがあるからです。
⑥トイレの内装リフォーム
トイレリフォームの6つ目は、内装リフォームです。トイレの床や壁、天井の張り替えは、便器交換のための取り外しと合わせて行うことがほとんどです。トイレは水に漏れたり尿などで汚れたりする可能性がある上、部屋が狭いため湿気やカビも多くなりがちです。ですので汚れや湿気、カビに耐えられる材質を選ぶ必要があります。
⑦トイレのスペースの拡張
トイレリフォームの7つ目は、トイレのスペース拡張です。トイレスペースを拡張することにより、高齢の方を介助する方も一緒にトイレに入ったり、車椅子での回転のような動作がスムーズになったりします。また、1人でトイレに行けない小さなお子様がいらっしゃる場合も、ゆとりを持って一緒に入ることができます。
なお、トイレのスペース拡張と手すりの設置や段差をなくしたり引き戸に変更したりしてバリアフリーリフォームを行うと、介護保険で補助金が受けられる場合があります。ですので、スペース拡張のような大規模なトイレリフォームをご希望であれば介護保険の補助金についてもぜひご相談下さい。
トイレのスペース拡張は、戸建住宅ならたいていの場合可能です。ただし、トイレ周辺の間取りや構造によっては拡張ができません。また、マンションはトイレを拡張できるだけのスペースがないことが多いため、ほとんどの場合拡張できません。
現状のトイレに関するご不満や直面されている問題など、どんな小さなことでもリフォームのことなら私どもにご相談下さい。