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コラム

2023.03.27

和室の押入をリフォーム クローゼットの種類いろいろ


日本家屋や和室を持つ住居で多く使用されている押入れは、さまざまなものを入れることができ、中でも布団を収納するためには便利な収納スペースとなっています。しかし、毎日布団を片付けることのないベッドによる洋式の生活スタイルであったり、家族構成の変化などで和室が不要になってしまったりといった場合には、現状の生活スタイルに押入れが不釣り合いだと感じてしまうケースもあることでしょう。また、実際に生活してみると、押入れが設置されている方角によっては湿気や結露のトラブルが生じ、悩みのタネとなってしまうこともあります。

そのようなトラブルや不満を解決する方法として押入れのリフォームがあります。同じ収納空間ではありますが、押入とクローゼットでは全く用途が違ってきます。クローゼットと一言でいっても、そのスタイルにはいくつかの種類があります。クローゼットの種類によってリフォームの方法も変わってくるため、事前にご自分の生活に合うスタイルを把握されることが大切です。

クローゼットの種類

クローゼットの種類には大きく分けて3つのスタイルがあります。そこで、それぞれの種類の特徴をご紹介します。
【1】中棚をなくす簡易タイプ
押入れは通常、収納空間の中央に「中板」と呼ばれる境界板が設置されています。そして押入れの中段に作られた棚段により上下が二段に仕切られています。一般的に押入れは湿気がこもりにくく、体をしゃがむことなく収納しやすい上段に布団を収納し、下段には普段使用しない家具や衣類、小物などを入れておきます。しかし、布団収納が不要となったなどを理由に、中段を取り外して背丈の高いものを入れられるようにしたり、段のある棚を収納スペース内に収めたりするための場所として使用したいとお考えになる方もいらっしゃることでしょう。
そのような利用目的の変更を希望するケースでは「中棚をなくすリフォーム」が便利です。中の板を取り除くだけの作業であるため、このケースでは通常、簡易的なリフォームだけで済ませることが可能となっています。

【2】扉を変えるクローゼット
生活スタイルの変化に合わせて和室を洋風にイメージチェンジしたいという人もいることでしょう。しかし、部屋の雰囲気を洋風に変えることで押入れのふすまのデザインに違和感を覚えるというケースもあります。また、横開きのふすまは収納空間の出口として半分のスペースしか開くことができません。このため、収納しているものによっては取り出す際に使い勝手の不便さを感じることもあるかもしれません。このようなケースでは扉をクローゼットスタイルのものに変えるというリフォームを行うことが効果的です。ふすまをクローゼットスタイルの扉にするだけで、部屋の雰囲気は大きく変わります。押入れのふすまをクローゼットの扉に変更するためにかかる費用は、どのような扉にするかによって大きく異なってきます。扉を変える場合には、動かす際に扉が通る道となる床と上部の扉枠も変更しなければいけません。そのため、扉にかかる費用だけではなく、クローゼットの幅や扉の取り付けスタイルによってもリフォームの金額は変わってきます。

【3】大規模なリフォームのウォークインクローゼット
クローゼットの利点を考慮し、部分的ではなく押入れ全体を完全にクローゼットに変更するリフォームがあります。しかし、収納スペースをより充実させたいという場合には、さらに広い空間を収納エリアとするウォークインクローゼットへのリフォームも便利です。ウォークインクローゼットとは1つの部屋として独立させたスペースを収納空間としたものです。ウォークインクローゼットへのリフォーム方法には、使わなくなった空き部屋を活用する手段と、押入れとして使用していた部分を活かして周囲の空きスペースと合体させて作る手段とがあります。押入れを活用した場合のリフォームに必要となる工事としては、まず押入れの解体や撤去が必要となります。また、押入れの床は部屋として利用している箇所の床よりも弱い下地となっているケースが多いため、薄いベニヤ板などが使用されている場合には補強工事が必要となることもあるのです。
さらに収納スペースの内側の壁の補強や壁紙の貼り付けも行います。特に、押し入れを使用していた際に湿気や結露に悩まされていた場合には、断熱材や湿気対策が取られた壁材などを使うことも検討する必要があります。またクローゼット内の利用目的に合わせた工事も必要となります。
たとえば、衣類を収納するために利用する場合にはハンガーをかけることができるパイプを内部に設置することが必要です。また、かばんや小物などを置くための段を作りたい場合には棚板を付ける工事も必要となるでしょう。
その他にも扉の取り付けやシステム収納の設置も行います。さらに、部屋としての利用とは異なるため、結露防止や光の侵入の対策として窓のスタイルを変更したりウォークインクローゼット内の造りに応じた照明のリフォームを行ったりすることもあります。

リフォームは手をかける箇所の内容により費用に差がでます。ご自分の目的や希望に合ったリフォーム内容を確認し、予算に合わせて押入れのリフォームを行い過ごしやすい環境を作っていきましょう。